先生。

てふてふ

2011年10月20日 23:57




だいぶ前のことですが、

「近々あなたに訪れる人生を転換させる出来事」

って言う占いで、『何気ない日常の中で再会する若き日のあなたをよく知っている、かつての恩人。』

という言葉が出てきました。

恩人…。それで思い出す人がいます。中学校のときの先生です。社会科の女性の先生でした。

黙っていたら怖い先生だった。でもいつもにこにこ笑っていた顔しか覚えていない。

あの頃は、一番多感な時期で、私もその真っ只中。

感情的になりやすい自分の性格に悩んでいた。

頑固で譲れない部分。それが正しいのか間違っているのかそれすらもわからなくて、

それでも曲げたりできない自分の性格。

そんな私のマイナスな部分を先生は、受け入れてくれた。

「それが個性なんだから、それがあなたの良いところだよ」って、言ってくれた。

社会科の課題で、戦争について書かれてある本を読んで感想文を書け、という宿題が出たとき。

「アンネの日記」を読んだ私は、戦争に対する怒りが湧き出て、それを文字にした。

何の文章の才能もなく、ただただ感情に任せて正直に真っ直ぐに書いただけの感想文。

それを先生は、「あなたの感想文を読んで感動した。他の子たちにないその怒りが、伝わってきて涙が出たよ。」

と、興奮して私に言ってくれ、それを図書館にしばらく貼り出してくれた。

あの時。あの時の出来事で私は今がある気がする。

こんな私の性格を受け止めてくれて受け入れてくれて、それでいいと言ってくれた先生。

先生。これでいいんだよね。私はあの頃から少しも変わってないけど、

歳をとって変わらないのはいけないことかもしれないけど、

なんだか先生は「それでいいんだよ」って言ってくれている気がしてならない。

(勝手な解釈?;;)

まだまだこんな自分に悩むけど、私の人生で、「それが個性」って言ってくれた先生のこと、いつも心にあります。

すべての人はそれぞれ、それが個性。間違いなんてないんだ。

恩人と言うのはちょっと違うかもしれないけど

思い出しました。あの頃私は、人生の中で一番勉強した。

勉強することの楽しさを教えてくれたのは、先生だった。そのおかげで、かなり成績も良かった時期だった。

やれば出来る子なんよねえ…。私だけでなくて、それは皆平等にある可能性。

それをうまく引き出してくれる誰かがいたら、その才能は伸びて行くのだろう。





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