だいぶ前のことですが、
「近々あなたに訪れる人生を転換させる出来事」
って言う占いで、『何気ない日常の中で再会する若き日のあなたをよく知っている、かつての恩人。』
という言葉が出てきました。
恩人…。それで思い出す人がいます。中学校のときの先生です。社会科の女性の先生でした。
黙っていたら怖い先生だった。でもいつもにこにこ笑っていた顔しか覚えていない。
あの頃は、一番多感な時期で、私もその真っ只中。
感情的になりやすい自分の性格に悩んでいた。
頑固で譲れない部分。それが正しいのか間違っているのかそれすらもわからなくて、
それでも曲げたりできない自分の性格。
そんな私のマイナスな部分を先生は、受け入れてくれた。
「それが個性なんだから、それがあなたの良いところだよ」って、言ってくれた。
社会科の課題で、戦争について書かれてある本を読んで感想文を書け、という宿題が出たとき。
「アンネの日記」を読んだ私は、戦争に対する怒りが湧き出て、それを文字にした。
何の文章の才能もなく、ただただ感情に任せて正直に真っ直ぐに書いただけの感想文。
それを先生は、「あなたの感想文を読んで感動した。他の子たちにないその怒りが、伝わってきて涙が出たよ。」
と、興奮して私に言ってくれ、それを図書館にしばらく貼り出してくれた。
あの時。あの時の出来事で私は今がある気がする。
こんな私の性格を受け止めてくれて受け入れてくれて、それでいいと言ってくれた先生。
先生。これでいいんだよね。私はあの頃から少しも変わってないけど、
歳をとって変わらないのはいけないことかもしれないけど、
なんだか先生は「それでいいんだよ」って言ってくれている気がしてならない。
(勝手な解釈?;;)
まだまだこんな自分に悩むけど、私の人生で、「それが個性」って言ってくれた先生のこと、いつも心にあります。
すべての人はそれぞれ、それが個性。間違いなんてないんだ。
恩人と言うのはちょっと違うかもしれないけど
思い出しました。あの頃私は、人生の中で一番勉強した。
勉強することの楽しさを教えてくれたのは、先生だった。そのおかげで、かなり成績も良かった時期だった。
やれば出来る子なんよねえ…。私だけでなくて、それは皆平等にある可能性。
それをうまく引き出してくれる誰かがいたら、その才能は伸びて行くのだろう。